めぐカフェ就労体験~自信を手に入れるまで~

めぐカフェ就労体験を現在、実習中の(Y.S)です。

就労体験に参加したきっかけ、実習を通して私が感じた事や変化、今後の事など書きたいと思います。

①めぐカフェの就労体験に参加してみようと思ったきっかけ

私は、以前は正社員として働けていました。しかし、転職した職場での人間関係から、通院するまでになり、退職しました。自信を無くし、しばらくひきこもっていましたが、通院も落ち着いてきた頃に仕事を再開しました。

しかし、以前と同じような仕事をすると、嫌な思い出がフラッシュバックして、うまくいかず、ほかの仕事に挑戦しても自信喪失したままだったので、長く続きませんでした。

そんな中、家族が続けて病気になり、在宅で介護のため無職になりました。介護をしていると、精神的・肉体的な疲れから、復職どころか、自分の事も後回しになりました。

「これではいけない!」と思っていた時に、ネットで見つけたのが、フォーラム南太田のガールズ講座でした。まず、ガールズ講座に通うことで、生活リズムや通勤する体力、その他、仕事を始める前の基礎を学びました。

そこで終わってしまうと、また介護の生活に戻ってしまいそうでしたので、「めぐカフェで、仕事をする上での基礎を学びたい!思い出したい!そして、新しい事を吸収して自信を復活させたい!次のステップに進みたい!」と思ったので、参加しました。

②めぐカフェの就労体験で実際にやったこと

めぐカフェのステップ1では、仕事をする上での心構えから、食品衛生や体調管理、身だしなみ、挨拶やコミュニケーションなどの仕事の基礎を、丁寧すぎるくらい丁寧に学べました。中には、わかってると思ってた事が、実はわかってなかったりする事もありました。

そのほかに、めぐカフェの集客を考えたり、めぐカフェなどを紹介するブログを書いたり、外側から客観視や、内側からの情報発信をする作業もあり、色々な角度から仕事について考えられて、視野が広くなった感じがしました。4日間だけでしたが、めぐカフェの実習もありました。

ステップ2では、最初は先輩スタッフさんについてもらいつつ、カフェの一員として実習しました。

午前中は、出勤したらまず、手を洗う前に、のぼり(めぐカフェの旗)と開店時間が書かれた看板を外へ出します。手を洗って、今の時期はアイスコーヒーがたくさん出るので、コーヒーメーカーでアイスコーヒー作り。作ってる間に、机を椅子を拭きます。その後、準備室にめぐカフェの冷蔵庫と冷凍庫が置いてあるので、冷凍庫から氷を出します。準備室から戻ったら、今度はホットコーヒー作り。次に、コーディネーターさんに、今日のメニューと材料を聞いて、メニュー看板と材料も書いた小さい看板を書いて、メニュー看板を外へ出します。次にホットの紅茶を作り、あとは洗い物やお冷の用意。11時半の開店時間にBGMのCDをかけて、開店。開店後は、配膳作業で、スープなどをよそったり、パンを温めたり、コーヒーなどを注いだり。12時半すぎると、今度は戻ってきた食器類を洗ったり、拭いて戻したりします。

午後は、ランチの洗い物などをしつつ、お客様が来たら、配膳作業。14時になったら、外のランチメニューの看板を裏にして、カフェメニューに。カフェの注文が入ったら、お出ししつつ、ランチの片づけ。次回作るスープに材料の皮むきなどの下処理やスライス。お菓子やケーキなど、お持ち帰り用の袋にスタンプを押したり、野菜の皮などを入れる箱作りなどもありました。閉店前には、のぼりと看板の回収。

午前中の方が、色々と作業が多いです。全体的にわからなくなっても、すぐ聞ける雰囲気があり、丁寧に答えてもらえます。

③めぐカフェの就労体験をやってみての自分の変化

ステップ1は、仕事の基礎を丁寧に学べたので、自分の中にも、仕事への自信を復活させる為の基礎が出来ました。また、自分の得意・不得意がわかったり、収穫が多く、「仕事が出来た!」という自信にもなりました。

しかし、不得意を克服するまでには至らなかったので、ステップ2に進みました。私の不得意な事は「自分から積極的に聞くこと」と過去の仕事での「人間不信」でした。

ステップ2の3か月のうち、最初の1か月目は、家での介護とめぐカフェとのバランスを取ることと、体力をつける事でいっぱいいっぱいでした。

2か月目に入ると、体力面ではクリアしましたが、仕事が慣れるにつれ、過去の事がフラッシュバックしたり、少しの事が気になったりと、ネガティブな思考になってしまいました。しかし、時間が空いてるときなど、カフェのスタッフや周りの人が相談に乗ってくれました。

自分の過去と勝手にスタッフの方をダブらせて、苦手だと思い込んでしまった事もありましたが、コーディネーターさんやその他色々な方に話を聞いてもらい、過去の人間不信になった職場の人と、ここにいるスタッフさんは、まったくの別人で、つなぎ合わせる必要はないとわかってから、人間不信が一気になくなりました。

なんでも相談できる雰囲気がここにはあり、こんな私を気にかけて心配してくれる人たちがここには居る。「世の中、捨てたもんじゃないな」と思わせてもらえました。

3か月目に入ると、あっという間でした。仕事に慣れ、自分の心情に慣れると、不思議と周りやほかの人が見えてくる感覚になりました。今後、仕事をする上で、他の人はどんな仕事をしてきたんだろう、仕事してる時はどんな気持ちなんだろう?など、どんどん質問が浮かんできて、最近は、スタッフさんを質問攻めにしてます(笑)

すっかり不得意が消え、自分でも驚いてます。

④今後のことについて、現在考えていること

めぐカフェの就労体験で、不得意を克服して、「信頼感」「自信」を手に入れたので、復職に向けて、スムーズに動き出せそうです。

とはいえ、家での介護はありますし、親に代わっての家事をしつつの復職なので、まずは週3~4日の仕事を考えています。

私のような、昔働けていたけど働けなくなった女性でも、社会復帰する自信を手に入れられるまでに回復出来た、ガールズ講座・めぐカフェ就労体験には感謝しています。

ありがとうございました。