めぐカフェ就労体験をふりかえって

めぐカフェ就労体験 実習生のKです。

1 就労体験に参加してみようと思ったきっかけ

ガールズ講座を受講する中で、今の自分の状態であれば、働くことへ向けてもう一歩チャレンジができそうだなという気持ちが芽生えました。
さらに、
☆定期的に通って体調を整えたい。
☆自分の体力がどれくらいなのか確かめてみたい。
☆自分の得意と苦手を知りたい。
☆仕事をする感覚を取りもどしたい。
という思いが湧き、参加を決めました。

しかし、参加を決めてからも、不安は尽きませんでした。
心身の調子を崩して仕事を辞め、今も万全とはいえないこと、働くことにブランクがあること、
すべてにおいて自信が持てないこと……

実習ご担当者様、カフェスタッフの皆様、フォーラム南太田の皆様、サポートステーションの相談員の方にご指導とサポートをしていただくことで、
「一人で不安を抱えなくても大丈夫」
という安心感を持って、ひとつひとつの課題や困りごとと向き合いながら実習を進めていくことができました。

2 実習で実際に行ったこと

ステップ1(10日間)では、座学・やさい市での野菜販売のお手伝い・カフェでの実習を行いました。
ステップ2(20日間)では、日程の大半が実習となります。

実習は、開店準備作業からはじまります。のぼりと看板を外に出し、イスとテーブルを拭く。それからコーヒー・紅茶作り、ドリンクに入れる氷作りなど。
この氷作りが、私はとっても苦手でした。。
何度丁寧に教えていただいても、なかなかコツをつかむことができませんでした。私の作った氷をさあ使おうと取り出してみたところ、全部くっついてしまって一個の巨大なかたまりになっていたこともあったそうです(すみません……!)

開店の準備の中で私がいちばん好きだったのは、当日のメニューの材料をボードに記入する作業です。食材をひとつひとつ書き並べているうちに、食べ物の栄養に興味を持つようになりました。

開店後は、接客・配膳をしながら、食器洗いや片づけをします。
それから、明日以降のメニューの仕込みのお手伝いもあります。今までほぼ料理をしたことがなかった私には難しく感じられました。
しかし、スタッフさんたちが優しく丁寧に教えてくださいますし、わからないことや不安な点はどんなことでも質問できるため、安心して作業できました。

3 気づきと変化

☆気づき
ステップ1の座学の中で、お客様にもっとカフェに来ていただくための方法を考える時間がありました。
その課題に、非常に楽しく積極的に取り組めている自分に気づきました。
こんなキャンペーンがあったら喜ばれそうだな、こんな企画があれば楽しいかも……いろいろなアイデアが浮かびました。

今までは、人のために動かない、役に立てない人間という自己イメージを持っていましたが、
本当は人に喜んでもらえる・わくわくしてもらえることを考えたり工夫したりするのが好きだったのです。
新たな自分を発見することができました。

☆変化
カフェ実習にのぞむ際、とくに苦手意識があったのは、お客様と接するときの表情です。
自然な笑顔とは……? 口角をひきつらせながら、ぐるぐると悩みました。
アドバイスを頂いて、家で鏡を見て練習したり、スタッフの皆さんの笑顔をお手本にしたりして、少しずつ笑顔を出すことができるようになりました。

「実習の初めのころより、表情も雰囲気も柔らかくなってきた」とのフィードバックもいただき、嬉しかったです。

笑顔の他にも、明るい声を出す、お客様の目を見てご挨拶するなどの課題を毎回自分で設定して、ひとつひとつベストを尽くしていくことで、手ごたえが感じられ接客が楽しくなりました。

4 今後について

今回の実習を通して、自分が興味のあることや、得意と不得意、現状の体力を理解することができました。
また今後向き合っていく必要のある課題も見えてきました。
それらを改めて整理し、対処しながら、少しずつ自分にできる仕事を見つけていきたいです。

それから、周りの人やいろいろな機関に相談すること、助けて欲しいと声に出すこと、人の役に立とうと行動することを忘れずに進んでいきたいです。